江戸時代から続く伝統「和彫り」の歴史

こんにちは☺︎ケイです!
もう梅雨の時期ですね☔︎
ジメジメした暑さが一番苦手です。

さて、本日は以前書いたブログ
日本が誇る伝統タトゥー「和彫り」
紹介出来なかった刺青の歴史についてです!

日本の刺青文化は遥か昔、
縄文時代からあったと考えられています。
が、これもまた長くなりそうなので
今回は日本の伝統刺青「和彫り」の
歴史について書かせていただきます✎﹏
(※諸説あります)
縄文時代のお話はまた後日…

突然ですが皆様は刺青と入れ墨の違いについて
疑問に思ったことはありませんか?
なぜ刺青と書いてイレズミと読むのか、
読み方的には入れ墨の方がしっくりくる?
実はこれには日本の歴史が関係しているんです。

− 江戸時代、刑罰として –
この画像のようなものを見たことはありますか?

日本では昔「入墨刑」というものが存在していました。
罪を犯した者を判別するため、
地域によって様々なパターンのマークが彫られました。
中でも特にひどいのが広島県。
初犯時は「一」再犯時はそこに「ノ」が加えられ「ナ」
そして3犯重ねると…
さらに2画がプラスされて「犬」に!
私なら「ナ」の時点で二度と罪は犯さないと決めます。
そもそも手遅れなんですけどね( ˊᵕˋ ; )

– 和彫りのルーツ –
その一方で装飾やアートを目的とした
「彫りもの」(文身とも)は職人たちに好まれました。
彼らは職業柄、事故や火傷の危険に晒されており、
場合によっては遺体が身元不明になってしまう
可能性があったことから身分証明のために、
そして褌一丁など素肌を出して働く職人たちは
その心許なさをカバーするために生まれたようです。
職人たちの中でも特に建築や祭りの準備、
消防も担った鳶の間で流行しました。
「火事と喧嘩は江戸の華」
なんて言葉があるくらい火災が多かった江戸で
火消しとして戦う姿はまさに町のヒーロー!
江戸の「粋」そのものです。
ちなみに彼らはすごくモテモテだったみたいです( ˘ω˘ )

そしてこの彫りものブームに特に大きな影響を
与えたのが、中国の小説『水滸伝』の大流行。

浮世絵師の歌川国芳が
主人公たちの全身に彫りものを描き、大評判。
こういった浮世絵の他、歌舞伎などの影響もあり
その魅力が人々に認知されていきます。
これが現在の和彫りのルーツなんですね!

そしてこの「彫りもの」は当時の呼び方であり、
今使われている刺青という言葉は
明治時代の作家、谷崎潤一郎が書いた短編小説の
タイトル『刺青(しせい)』の当て字です。
つまり入れ墨とは刑罰の印であり、
彫りもの・刺青は
身体装飾やアートを目的としたものを表していた。
このような歴史があり
一般的には「刺青」が使われているんですね。
しかしこの頃はヒーローの証でもあった刺青が
なぜ今の日本では受け入れられがたいのか?
その理由は明治時代にありました。

− 明治時代、文身禁止令 −
文明開化のもと、西洋に追いつこうと必死だった
日本は1872年(明治5年)に刺青を禁止しました。
(江戸時代にも禁止令はあったが、
これほどの強制力はなかったという)

一体なぜ政府は刺青を禁止にしたのか?
当時の日本は長い鎖国を終えたばかりで、
欧米諸国と比べると遅れていると感じることばかり。
そんな時、海外の要人が日本に来て
街を歩いていると刺青だらけの職人たちが
褌一丁で働いている姿を目にします。
それを政府は野蛮だ、恥ずかしいと禁止にしたんです。
しかし禁止されても、
和彫りの技術は密かに受け継がれました。
表向きはダメでも、こっそりと技術を磨き続ける
職人たちと、それを求める国民たち。
この「アングラ」な時代が、かえって和彫りの
神秘性と芸術性を高めることになりました。
そしてこの時代の流れが、
刺青が粋とされた江戸時代とは打って変わって、
刺青に新たな「隠す美学」を生み出しました。

− 果たして禁止令とは −
なんと文身禁止令は
1948年(昭和23年)まで続きました。
76年にも渡り禁止とされていた刺青ですが、
果たして意味はあったのでしょうか。
「欧米人にどう映るか」を意識した結果
禁止令を出した政府ですが、当時外国人の間で
日本の刺青が大人気だったそうです。 
来日した王室関係者や貴族の中にも
日本で刺青を彫った人がいたようで、
英国王室のジョージ5世、ロシアのニコライ皇太子も
その中の一人だと言われています。
ちなみに文身禁止令が廃止になったのも
第二次世界大戦後のGHQによるものだったそうです。
発令も廃止もきっかけは
我々日本人ではなく、欧米を意識したものでした。
なんとも皮肉な話ですよね( ˊᵕˋ ; )

− それからの、そしてこれからの日本 −
その後1960年代からは任侠映画が流行し、
刺青や和彫り=ヤクザという印象が根付きました。
実際に私もDAIKOKU INKで働くまでは
正直和彫りに対して良い印象がなかったのですが
(かと言って悪い印象もなかった)
目の前で彫り進められていくのを目の当たりにし、
和彫りってすごくかっこいいんだと気付きました。
見切りひとつでも彫り師によって全然違ったり、
それぞれのモチーフには意味があったり。
完成を見た時の迫力に圧倒され、
今まで魅力を感じなかった事が不思議なくらい
和彫りへの価値観が変わりました。
そして調べていくうちに和彫りの歴史に辿り着き
今回このようなブログを書かせていただきました。
様々な歴史を経て、今では和彫りは「WABORI」として
日本の伝統技術から世界レベルの芸術に!
反社的なイメージがあり、
現代でも嫌う方も多いのも事実。
それは仕方のない事だと思いますが、
こうした歴史を知る事で少しでも皆様に
興味を持っていただければいいなと思います𑁍

− 最後に −
DAIKOKU INKでは和彫りはもちろん、
オールジャンルのタトゥーに対応しておりますので
このブログを読んで
和彫りに興味を持たれた方はもちろん、
他のスタイルをお考えの方も
ご予約、お問い合わせ お待ちしております\(˙꒳˙ )/♪
お付き合いいただきありがとうございました!

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